タミヤ1/350大和を使って武蔵を作るその1

前回コンバージョンキットの方を軽く紹介したタミヤ大和を使って作る武蔵。
今回から早速製作していきます。


パーツ数は1500点以上と1/350の大きい戦艦だけありかなりのボリューム。
船底パーツなどゴロっとしたパーツもありますが
大半が非常に細かいパーツで構成されています。
簡単に折れそうなパーツも多いので製作途中でランナーを保管する際も注意が必要です。

付属するエッチングは全てステンレス。
強度が高く、少しぐらい雑に扱っても歪みにくいのですが
その分切り出しが大変で、真鍮より粘りがないので間違って反対側に曲げて戻そうとしたりすると簡単に折れてしまいます。
なので折り曲げ時は間違えないように注意が必要です。



説明書の他、解説資料と原寸大の塗装図も付いてきます。
特に解説資料は読み応えもあり製作時にも役立つと思います。

早速作っていきますが、まずは船底パーツの組み立てです。
本キットはフルハルと洋上模型の2パターンで組めますが、他と同様にフルハルで組んでいきます。
こちらの大和の船底パーツは左右分割ではなく、珍しくバスタブ型の前後分割になっています。

分割されている部分を組み合わせ接着。
ビスも併用します。
さらに歪み防止のフレームがあるので忘れずに組み込んでおきます。
フレームには突起があり前後が分かりやすくなっています。

接合した部分ですが、ここはどうしても継ぎ目が目立ちます。
なので瞬着(タミヤのイージーサンディング)にアルテコの粉を混ぜた物で隙間を埋めていき

ヤスリで仕上げて継ぎ目を消していきます。

モールドが繊細なのでやすりがけしてしまうとどうしてもパネルラインが消える所があります。

なので継ぎ目を消したらヤスリがけで消えたモールドを彫り直します。
緩くカーブがかかった部分はガイドテープに切れ目を入れて貼り付けると綺麗に貼れます。
後は軽くサフを吹き、傷チェックなどをしておきます。
単純な凹モールドはこうして彫り直すだけでよいのですが

大部分は板のモールドに沿ってデコボコしているのでサフ厚塗りで修正します。
まずは板モールドの幅を測りマスキングテープをその幅にカット。
凹んでいる板部分に貼り付けます。

後は消えたモールド部分を中心にサフを乾かしながら何度も吹き付けていきます。

テープを剥がすと凸部分にだけサフが乗るので段差が再生できます。

後はデッドウッドや舵パーツがモナカ貼り合わせなので接着し

合わせ目を消しておきます。
舵はポリキャップで可動するようになっていますが
接着するとピンが入り辛くなる事があるので1.3mmのドリルでざぐっておくとスムーズに可動します。

後はシャフト基部パーツなどもパーティングラインを取り根本部分は接着。
スクリュー側は塗装の都合もあるのでボンドで軽く付けているだけです。
舵とスクリュー側のシャフト受けは塗装後にしっかり取り付けます。

船底にはタミヤ製のエッチングパーツを貼り付けますがこちらはステンレス製のため、
すぐカッターの刃がボロボロになるのでマメな交換が必要です。
また小さいパーツで吹き飛びやすいので切り離し時は裏側にマスキングテープを貼っておくと安心です。

ゲートは目の細かいエッチング用ヤスリなどで処理して瞬間接着剤で貼り付けます。

とりあえずこれで船底部分の継ぎ目処理や舵の組み立てが終わりました。
次回はスタンドや中間フレームの取り付けなどを進めていきます。
(プレミアムバンダイ)

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・タミヤ 1/350 大和